救急看護とは

インタビュー 看護師 今野さん

元気になった患者様の姿が
いちばんの励み。
救命救急センターを選んで
ほんとうによかった

経歴と資格

救急看護歴2年(看護歴2年)、【看護師以外の所有資格】保健師

救急看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

小学校低学年の時、現在勤務している病院の救急外来でお世話になったことがきっかけです。これから行われる治療の内容などを看護師さんが丁寧に説明してくれたおかげで、痛みと恐怖心が和らいでいったことを今でもはっきりと覚えています。その後、中学校3年生の授業で『国境なき医師団』の中央アフリカに対する医療援護活動を知り、自分も医療の道に進んで看護師になろうと決意しました。大学を卒業後は、地元でかかりつけだったこともあり当院、そして救命救急センターへの入職を志望しました。

1年目から救急看護を担当することに対して、不安はありませんでしたか?

もちろん不安はありました。救命救急センターには内科や外科といった分野を問わず患者様が搬送されてきます。学生時代の座学と現場では勝手が全く異なり、患者様を前にしてどこから診ればいいのかも分からず、パニックになることもありました。2年目の現在でも焦ることはありますが、そういう時はまず何をすべきかを頭の中で整理して心を落ち着かせるようにしています。あと自分の知識だけで対処できないときは、先輩の意見を積極的に聞くようにしています。

救急看護の現場ではどんなことを心がけていますか?

“どんなに忙しくても患者様のことを一番に考えて行動すること”です。例えば患者様の皮膚に医療機器のチューブが直接のっていると跡がついて皮膚トラブルを起こす原因になりますので、そういうことがないようつねに注意しています。救命救急センターで治療を受けている患者様は意識がなかったり、声に出して『痛い』と伝えることができなかったりしますから。そして“いつも笑顔を忘れないこと”。このふたつを1年目から心がけています。

救急看護のどんなところにやりがいを感じますか?

救命救急センターに搬送されてくる患者様は一瞬の判断が生命に関わる場合も多いため責任が重大な反面、患者様が快方に向かっていくことにやりがいを感じます。当院ではICUとHCUが救命救急センターに併設されているため、患者様が少しずつ元気になっていく様子を見ることができます。ICUで意識のなかった患者様が、一般病棟に移った後で訪ねてきてくれたり、退院されたりするのを見るととてもうれしいです。

今後の目標を教えてください。

看護師として、そして救命救急センターに勤務して2年が経ち、自分の理想には程遠いものの、だんだん仕事を楽しめるようになり『救命を選んでよかった』と思えるようになりました。現場で『救急看護認定看護師』の資格を持った先輩方の知識とスキルに圧倒されることが多いので、私も経験を積み、勉強を重ねていつか取得したいと考えています。

(2015年3月時点の情報です。)

私のこだわり

「お守りと聴診器」

大学で共に看護を学んだ親友とお揃いのものと母からもらったものをいつも名札につけています。聴診器は、2年目になりHCUに加えてICUでも患者様を受け持つようになったため自分へのご褒美として購入。認定看護師の先輩から薦められたもので驚くほど音がよく聴こえます。

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