看護職のための標準 BLS/AED講習プログラム
看護職のための標準BLS講習プログラム
日本救急看護学会で作成した「看護職のための標準BLS講習プログラム」を公開しています。
このプログラムは、看護職を対象とした講習プログラムで、主に施設内で遭遇する心肺停止患者に対して速やかに、かつ適切な方法でBLS(AEDを含む)が実施できるように訓練するため、作成されたものです。心肺停止を速やかに判断して、一刻も早く確実な心肺蘇生法を迷わず実施するために、繰り返し訓練することが薦められます。
プログラムについて
意義
日本では「JRC蘇生ガイドライン2010」をベースに、最新のエビデンスを積み重ね、国内の事情についても配慮された「JRC蘇生ガイドライン2015」が救急蘇生法の指針となっています。看護職は、患者の最も近い医療職者として正しい技術を確実に習得し、適切に実施する責務があります。
そこで、本学会では施設内で看護職が遭遇する可能性のあるシナリオを用意し、看護職が繰り返し訓練するためのBLS講習プログラムを作成しました。救急看護以外の様々な領域で活躍する看護職が、「一度身に付けた、あるいは理解した心肺蘇生法も時間とともに忘れてしまう」、「活用の機会が少ないことで、いざという時に思うように実践できなかった」という、苦い経験を語るのを耳にすることがあります。いざという時、思いがけない急変時にも速やかに対応できてこそ、信頼される看護職であると考えます。
日本救急看護学会は、全ての看護職が基本的な心肺蘇生法をいつでも、何処でも確実に提供できるよう支援していくことについて、本学会の社会貢献の一つであると考えています。
概要
本プログラムは、看護職を対象とした講習プログラムで、主に施設内での心肺停止患者に遭遇した際に、適切かつ確実な方法でBLSを実施できるように訓練することを目的に作成されたものです「JRC蘇生ガイドライン2015」にもとづいた内容となっています。
教育目的
- 心肺停止患者に対して行う救急蘇生法を習得できる。
- 急変患者に対して、自施設に応じた対応を考えることができる。
内容
活用法
- 4つのモジュール型プログラム
- 必要物品
- 講習会場、受講者人数
- 望ましいインストラクターの割合
- インストラクターの条件
シナリオ
文 献
- 一般社団法人 日本蘇生協議会:JRCガイドライン2015、医学書院、2016
- 日本救急医療財団心肺蘇生法委員会:改訂5版 救急蘇生法の指針2015、へるす出版、2016
著作権について
本プログラムの著作権は、日本救急看護学会に帰属しています。臨床での教育などの範囲内で使用して下さい。
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